忍者ブログ
  • 2024.10
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 2024.12
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2024/11/21 18:52 】 |
資料写真撮影講座(6) 細部写真編

Nikki56-Top.jpg
今回の講義は細部写真について。

Rei-Norinori.jpg
レイ:前回の講義より少し間が空いてしまったが、今回は細部についての撮影方法についての解説を行う。
前回の最後に内装や効果音についての講釈もすると言ったが、それを入れると記事が長くなりすぎるので、今回は細部の撮影方法に絞って解説していきたいと思う。
(内装・効果音については次回)

さて、本題に入るが……
屋上・側面と並んで重要な写真とされている細部写真。
しかし、一口で細部写真といってのその範囲は広く、アイマジック社の中の人でさえ、手当たり次第撮影しているというのが現状だ。

ただ、そうは言っても確実に必要になってくる部位の写真というのは、確かに存在する。

Nikki56-1.jpg

1.台車・床下機器
 台車や床下機器等……特に台車はアイマジック社のみならず、鉄道車輌の3Dモデル製作をやっている人も欲しがっている写真。
 台車は見ての通り拡大して撮影すると見ての通り、物にもよるが結構細かい部品で構成されている。
 そして、それはVVVF制御機器など、他の床下機器にもいえる事だ。


Nikki56-2.jpg
 とはいえ、駅で停車中の車輌ならともかく、走行中の車輌の細部をゆっくり撮影するのは難しい。 
 これは我々も最近試しだした方法だが、床下機器を拡大した状態でピントを合わせ、列車出発してから完全に過ぎ去るまで連写し続けるという方式。
 これだと、長編成の車輌でも床下の取りこぼしはほぼ無くなる(はず)。

 このやり方の流れとしては……

・AFの設定をS-AFに設定
(追尾AFだと連写中にピンボケ発生の危険性があるため)
・止まっている車輌の床下機器をズームで拡大し、ピントを合わせる
(この時、出来れば車番も一緒に写るようにしておくと、編集作業が楽になるので吉)
・車輌が動き出したら連写を始め、列車が過ぎ去るまで連写を続ける

 といった具合だ。
(中の人はオリンパスのミラーレス一眼を使っているので、他社のカメラだと最適な設定が異なるかもしれぬ)


Nikki56-3.jpg
 スピードが乗り切った所では多少ピントがずれてしまうが、アイマジック社曰く『重要な部位が写っていれば、ピンボケでも問題ない』と昨年のJAMで仰っていた記憶があるので、これでも問題は無いと思われる。
 


Nikki56-4.jpg
また、高解像度の写真を撮影出来るカメラを持っていて、かつ細部まで撮影する時間が無い場合……
側面・もしくは側面拡大写真をできるだけ高解像度で撮影し、側面細部の撮影自体を省くという手もある。


編集時に一切縮小しなければ(したとしても90%くらい)、台車や床下機器もかなりの大きさで撮影出来ているはずなので、各部位の細部写真集?としても多分使えるはずだ。

Nikki1-OM-D1.JPG

が、言うまでもないがこの手が通用するのは高解像度の写真が取れる高級カメラのみなので、解像度が高くない(1280×960ピクセル以下)の写真しか撮影出来ないカメラの場合は、大人しく細部は別途撮影した方がいいな。

なお、我々は普段3200×2400ピクセルにて元の写真を撮影している。
(容量節減のためにトリミングしたり、縮小しても問題なさそうな写真は半分くらいまで縮小しているが)
愛機E-M5の性能だと4608×3456ピクセルまでいけるが、そこまで大きくしてしまうと容量がかさばりすぎるので、普段は一段階小さめの解像度で撮影している。


Nikki52-6.jpg
2.屋上機器UP

 パンタグラフやクーラー等のUP。
 とくにパンタグラフ周りは配線が複雑なので、必ず抑えておきたい所。

Nikki50-6-Mobo633Panta.jpg

 とはいえ、前々回の講義でも解説したように、屋上のUP写真は正面方向からの屋上写真を連写で撮影していれば、自然に撮影できるのであえて個別に狙う必要は無い。
(横方向からのUP写真を狙う時はまた話は変わってくるが)

 但し、『連写で』という所がミソで、一枚切りだと当然クーラーやパンタのUP写真は全てはゲットできない。
 なので、屋上機器を正面方向から撮影する場合、容量は大きくなるが必ず連写で撮影するようにしたい。


Nikki56-5.jpg
3.前面細部

 昨年のJAMでアイマジックの方が仰っていたが、鉄道写真で良くある前面全体の写真(上記画像のような写真)は不要との事。
 ネットで調べようと思えば、調べられる代物だからな。

 但し……


Nikki56-6.jpg
 前面の一部を拡大した写真(以下、前面拡大)となるとまた話は違ってくる。
 前面で拡大して撮影しておきたい、重要なポイントは……

Nikki56-7.jpg
連結器

Nikki56-8.jpg
ライト周り

Nikki56-9.jpg
それと方向幕周辺が重要ポイントか。


Nikki56-13.jpg
4.細かい表記類

 全体写真からでは分からない細かい表記類は、個別にUPして撮影した方がいい。
 JR九州車等の水戸岡氏デザインの車輌は細かい表記類が多いので、みかけたら忘れずに写真を撮っておくと良い。

 あと、西鉄車等は車番が遠くからだと見えにくいものもあるので、そういうのは忘れずに拡大写真を撮っておくと良い。


Nikki56-10.jpg
5.妻面

 車輌と車輌の間の接続面、これも忘れずに撮影しておきたい。

Nikki56-11.jpg
 ただ、これは側面全体を撮影すると一緒に撮影出来るケースが多いので、意識的に撮影しなくても実はOKだったりする。
(もっと拡大した写真が撮りたい場合は話は別だが)

 側面写真のトリミングを行う際、妻面部分は必ず残して投稿するようにしたい。

Rei-Kokukoku.jpg
レイ:なお、細部を撮影する時にもっとも重要な注意点がある。
それは……

Nikki56-12.jpg
『必ず、車番を撮影しておく事』。
細部というのは同一形式でも違ってくるケースが多々あるので、せっかく撮影しても車番がわからないと資料価値は激減だ。


Rei-Nomal2.jpg
最後に、冒頭にも述べたが一口に『細部写真』といっても多岐にわたり、どこを撮影したらいいのか分からない方も多いはずだ。
参考までに、我々が今まで撮影した細部の一覧表を下に貼り付けて、本講義を締めくくろうと思う。
(これだけ撮影すれば細部写真は完璧、というわけではないのでその点は誤解しないで欲しい)


VRM資料細部写真 当アジトが今まで撮影した部位
(記憶に頼って書いているので、抜けがある可能性あり)

1.前面
・連結器
・ライト周り
・ワイパー
・スカート
・スカート裏
・バックミラー周り
・前面方向幕
・車番
・サボ受け
・社紋
・前面上部UP
・前面下部UP

2.側面
・台車
・床下機器
・連結部分UP
・ロゴ
・側面方向幕
・車番
・パンタ(地上から)
・クーラー(地上から)
・社紋
・後方監視用カメラ
・乗降中表示板
・福鉄ステップ(福井鉄道鉄道型車輌についている、例のアレ)
・妻面の表示板
・ジャンパ線周り
・側面拡大写真

3.屋上
・パンタグラフ
・クーラー
・その他屋上機器
・アンテナ

 

拍手[1回]

PR
【2013/06/29 11:44 】 | VRM考察 | 有り難いご意見(0)
<<資料写真撮影講座(7)車内その他 | ホーム | 東急多摩川線・池上線>>
有り難いご意見
貴重なご意見の投稿














<<前ページ | ホーム | 次ページ>>