レイ:さて、先に投稿した京阪京津撮影の帰りに、京都の京福電鉄(嵐電)の撮影を行ってきた。
例によって、資料投稿も済ませてある。
嵐電・投稿先リンク
金田一:あれ? でも嵐電さんって、過去2回も投稿してなかったっけ?
しかも、そのうち1回はアイマジックさんとこに一番最初に投稿した奴だよね?
レイ:まあ、たまには初心に帰ってみるのも良いと思って、大津線のついでに出向いたのだ。
過去2回投稿した嵐電の写真は撮影した編成・部位がバラバラで、今思ってみればあれだけで『車輌モデル作ってください!』などとは言えない状態だった。
あの頃はまだ、資料写真撮影のやり方をきちんと把握してなかったからな。
少し前の記事でコスモスも言っていたが、いずれちゃんとした形……
つまり、『同一編成の両側面と屋上を押さえた形』での嵐電の資料写真撮影を行いたいとおもっていた。
金田一:そう……
でも、関西方面の路面電車は、まだ阪堺電気軌道さんが未撮影だったはずだけど……
そっちには行かなかったの?
レイ:ロケハンだけでもしようと思っていたが、天候その他もろもろの理由で今回は断念した。
それに、阪堺電軌の新型低床車『堺トラム』がまだ営業運転していない。
阪堺電軌の撮影は、その『堺トラム』が営業運転に入ってからでも遅くはあるまい。
金田一:そっか……どうせなら、新車の資料写真も押さえておいたほうがいいよね。
レイ:その通り。
さて、前置きはこのくらいにして、今回は嵐電資料写真撮影のレポートだ。
嵐電には四条大宮~嵐山を結ぶ嵐山本線(写真赤の線)と、帷子ノ辻~北野白梅町を結ぶ北野線(写真青の線)がある。
今回我々が網を張ったのは青の線、北野線の方だ。
金田一:なんで? 本線の方が走っている電車の数が多いみたいだし……
側面の撮影がやりやすい併用軌道も、嵐山本線の方にしかないって聞いたけど。
レイ:それはそうだがな…… 嵐山本線で両側面と屋上の写真すべて揃えるのは、実は極めて難易度が高いのだ。
訳は簡単……
レイ:嵐山本線には、通常の手段で屋上写真を撮影できる場所が無いからだ。
嵐山本線を走る車輌の屋上を押さえようと思ったら、ホテル内狙撃か、四条大宮~西院間でクロスするJR山陰本線の車内から激写するより手が無い。
特に後者は強運が必要とされ、たとえタイミングがあったとしてもピント合わせが間に合わない危険性が大だ。
レイ:その点北野線なら屋上を押さえられる場所が一箇所だけあるので、嵐電車輌の屋上写真を押さえたければここにいくのが手っ取り早い。
その上、北野線は嵐山本線に比べて距離が短いので、同じ編成(車輌)がすぐに戻ってくるという利点もある。
問題は、北野線には本線のような併用軌道(写真)が無い事…… つまり、両側面の撮影が難しいという点だが……
レイ:駅ホームから超広角レンズを使ってやや斜めから撮影すれば、ご覧の通り車体全てが一枚の写真に納まった。
レイ:そして、真横から撮影した写真も合わせて投稿して、全体写真からではわかりにくい部分を補完する……
今回はそういう作戦でいった。
で、その結果……
モボ611形(手前)とモボ631形(奥)、
それに、嵐電唯一のVVVF車、モボ2001形の3形式を撮影することが出来た。
以前撮影した時に比べて嵐電旧塗装車が目に見えて減ってしまっていたが、1両だけでも旧型塗装車の資料写真を押さえられて良かった。
金田一:京紫一色の車輌も悪くはないけど、嵐電っていえばやっぱりこのカラーだよね。
レイ:ああ。
他にも……
・モボ611形616 パンタ
・モボ631形633 パンタ
同じような形に見えるモボ611と631だが、屋上を見てみるとパンタ形状がまるで異なっていたり……
・モボ2001クーラー
・モボ2002クーラー
また、同じモボ2001形でも、2001号車と2002号車とではご覧のようにクーラー形状がまるで異なる事も今回の取材で判明した。
これらの違いをアイマジック社に伝えられたのは、大きな収穫だったと思う。
この細かい違いをきちんと認識せずに車輌モデルを製作したりすると、ライセンスがもらえなかったり、マニアの方々の容赦ない突っ込みの標的になってしまうからな。
金田一:そっか……
まあ何はともあれ、なかなかの戦果だったね。
レイ:ああ。
もっとも、嵐電の撮影はまだこれで完璧、というわけではない。
嵐電車輌のコンプリートのためには、あとはモボ21形(レトロ調電車)、モボ101形、モボ301形、モボ501形の4形式の両側面と屋上を押さえる必要がある……
が……
金田一:が?
レイ:先に述べたとおり、嵐電車輌の屋上写真を撮影したければ、特殊な手を使わない限り北野線でないとまず無理だ。
すなわち、上記4形式の屋上写真を押さえるためには……訪問した日に都合よくこれらの形式が北野線で運用に就いている事が絶対条件になる、
せめて旧タイプの101形(上記写真)の屋上だけでも、いずれ押さえておきたい所だが……いつになるかな。
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