レイ:と、言うわけで今回の九州遠征のレポートもこれで最後となる。
最後のトリを勤めるのは……
熊本にあるもう一つの私鉄、熊本電気鉄道だ。
もっとも、今回は最終日の午前中しか時間が無かった故、上の写真の車輌、5000形のみを狙った。
なお、例によって撮影した写真はアイマジック社掲示板に投稿済みだ。
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5000系(青ガエル)
コスモス:初代VVVF車である熊本市電8200形を撮影出来なかった原因って、熊電の5000を狙いに行ったからですか。
レイ:ああ。
もっとも、当日になるまで熊本市電の8200形か、熊電の5000系のどちらを狙うか迷った。
が、熊本市電8200形は必ず運用に入っているという保障は無い。
一方の熊電5000は必ず運用に入っているとはいえないが、高確率で上熊本~北熊本の運用に入っているし、それに……
コスモス:熊電の5000は老朽化が進んでいるため、近いうちにに廃車になる可能性がある……と。
レイ:ああ。
なので、今回は熊電の方を優先して撮影する事にした。
金田一:でも、市電の撮影を打ち切ってまで、熊本電鉄さんに行った理由は何?
あまり知名度がある所とは思えないけど……
レイ:確かに、会社の知名度だけ言えばそうだがな。
しかし……この熊本電鉄に走っている車輌……特にこの5000系は有名なはずだ。
アイマジック社も鉄道ファン向けに商売をしている以上、この車輌の存在を知らぬ、とは言わさぬ。
この5000系……もとは東急の5000系(初代)で、かつてはここだけではなく、各地の地方私鉄に仲間が走っていた。
しかし、今となってはこの5000……現役で動いているのはここ、熊本電鉄だけになってしまった。
コスモス:そうですねぇ。
レイ:しかし、この熊電の5000……間近で見てみると、何とも言えない『凄み』というものを感じさせた。
長い年月を走り続けてきた車輌、それも「名車」と呼ばれる車輌だけが持つ、何とも言えない威圧感……
一般客向けにケロロ軍曹の塗装が施されていても、それはまったく減衰するものでは無い。
そして、老朽車輌である事を全く感じさせない、黒で塗り固められた足回り……
熊本電鉄の丁寧な整備ぶりが、我々素人にも目に見えて分かる。
熊本電鉄の5000系から発せられたこれらの凄み、余の拙い写真や文章で読者の方に満足に伝えられたのかどうか……
余に出来た事は、この5000系の両側面と屋上を押さえ、青ガエルのVRM製品化への望みをつなぐ事くらいだった。
コスモス:中間車が私達の調べた限りではどこにも残っていないようなので、東急全盛期の編成をVRM上で作る事はもう無理ですが……
2両編成の再現なら、アイマジックさんがやる気になればまだなんとか可能性が残されていますね。
レイ:ああ。そうだな。
欲を言えば、ケロロ塗装じゃない方……ライトグリーン一色の方の車輌の方を撮影したかったのだが、車庫から出てこなかったのでは仕方が無い。
(いざとなれば、ケロロ系の塗装をライトグリーンで塗りつぶしてしまえば、容易にオリジナル塗装車を作成できると思われるしな)
レイ:さて、正月に行った九州遠征のレポートについてはこれにて終了とする。
次回の資料写真撮影紀行はいつになるかはわからぬが、なるべく早いうちに行きたいと思う。
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